8.出願から権利発生までの期間
出願してから権利になるまでに時間がかかると聞いてしますが、どのくらいかかるのでしょうか。
 
  短いもので半年というケースもありますが、長い場合は数年かかります。現在、審査請求をしてから審査を開始するまでの審査待ち期間は26ケ月(2年2ケ月)ですが、特許庁は審査手続の促進に努力しており、その成果が徐々に現れています。
     (最短コース)
  出願と同時に出願審査請求をします。続いて先行技術を調査し、その調査結果に基づき「早期審査に関する事情説明書」を提出し、優先的に審査を行ってもらいます。この手続により弊所の取扱い事件で、出願から約5ケ月で設定登録となって特許権が発生したものもあります。技術分野によって様々ですが、1年以内に結論が出ます。
(最長コース)
  出願から3年目の期限直前に審査請求し、その後、審査で拒絶査定となり、審判を請求して最終的に特許査定となるような場合には、10年もかかる場合があります。登録までの期間が長くなりますと、その分、権利期間が短くなります。特許権は設定登録により発生し、存続期間は出願から20年で終了します。登録までに10年ですから、権利期間は10年に減ってしまいます。
   
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