知財相談コーナー
1.特許の出願
使用している医療器具の改良を考えています。これにより使い勝手がかなり改善できます。メーカーの担当者に話す前に、私のアイデアを何とか形にして残しておきたいとも思います。どうしたらよいでしょうか。
 
  担当者に話すのは少し待ってください。
      まず、今回のアイデアが、ご自身の職務に密接して考えられたものか、職務は直接関係なく独自に考えたものかどうか検討してください。
  職務上のアイデアであれば、所属する病院などの知財の担当者にご相談ください。職務から離れたアイデアであれば、このアイデアをどうしたいのかお考えください。
  もし、自分のアイデアをメーカーに製品化してもらいたい場合は、特許出願または実用新案登録出願により知財の確保を検討してください。
  メーカー担当者に話す際に、知財の対応ができている旨を伝えれば、それに見合う適切な判断や対応をメーカー側もとることが可能であり、その後の製品化についても、スムースに話しが進むことが期待できます。メーカーの担当者に話ますと、もしメーカーから見ても優れたアイデアであれば、直ぐに開発部門に話して改良品を出し、お礼を言われることになるかもしれません。これでは先生のアイデアはご自身にとって生かされません。
  メーカーの担当者に話す前に、特許出願または実用新案登録出願をし、出願後に、メーカー担当者に話しをすることがベストです。そのとき、このアイデアは既に特許出願または実用新案登録出願していることを伝えるとよいでしょう。出願済みということであれば、先生のアイデアをそのまま製品化しますと、将来的に権利を侵害する可能性があり、そのようなリスクを持ったまま製品化することはできませんので、先生に承諾を求めることになります。これは法律的には実施権契約となり、契約に伴い先生にメーカーは実施料という対価を支払うこととなります。実施料は通常製品価格の数パーセントです。実施料は製品数に対応するため管理が大変ですので、出願時にかかった費用を含めて一括払いでもかまいません。勿論、無償で実施させることもできます。また、メーカーとの共同出願に変更し、その後の手続をメーカーに任せることも可能です。いろいろな方法がありますが、後は先生の気持ち次第ということになります。
   
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